画廊表玄ブログ 
銀座の画廊表玄の社員による美術にまつわるツウなポイントの紹介やご案内、日々のブログなど
明日は大寒です。
「明けましておめでとう」の声を聞いたと思ったら
もう一週間後には成人式。
年中行事に気を配っていると、一年など本当にあっという間に終わります。

今年で平成も29年目に突入し
元年に生まれた子供たちは、青年期から壮年期へと足を踏み入れていきます。
自身の成人式からは〇〇年が過ぎて、遠い昔の記憶になってしまいましたが、
よくわからないうちに成人をむかえたようで、未だに大人って何?と疑問が湧いてきます。

巷では働き方改革推進の為か、それとも健康で元気な年配者が多くなってきたからなのか。
「65歳から高齢者と位置づけるのは如何なものか」
「もう少し年齢を引き上げても良いのでは?」と囁かれている(?)みたい。

老若男女、様々な年代の人によって存分に議論されることは良しとしますが、
こういった話題が出ると、自身はいつも過渡期の狭間で
ウロウロしている年代のような気がします。

どちらが良いか損得勘定ではないですが、
人様に老若を決められるのは少々抵抗したくなるような…
まぁ、どこかで自分の年齢と折り合いをつけなければならないのでしょうね。

さて、今年最初の『画廊の花』は連翹に椿(曙)です。
淡い桃色の曙は、蕾のままでも十分に存在感があります。
背景は雪景色の富士(中路融人作)をご紹介します。



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金箔に椿  ~鮮やか~

金箔地に描かれた ~ 椿 ~

金色に 紅白の椿

緑の葉 それぞれが 美しく描かれ
色 鮮やかな 作品です。

アップの画像ですが
描いた 画家は わかりますか・・・?

女流画家で
昭和55年に文化勲章を受章されてます。

よく見ると 背景に四角い 枠の線が見えます・・・
これは 金箔を押した 跡です。

均等に貼られ それが リズミカルな
模様になり 絵を引き立てて います。

金は 時の色を 映します・・・♪ 

明るい 昼には 輝きを増して
暗い夜には ほのかに ひかり

様々な表情で 観るものを
楽しませてくれます。

画廊の内では
青竹に活けられた ~ 椿の花~

鯉と共に描かれた
真っ赤は  「椿と鯉」 の作品

只今 椿 尽くしで 展示を行っております。
是非 足をお運び下さい。

                        (徳永)












 小倉遊亀 画伯作    「椿花」




北山杉の風景画  ~ 探してます ~
山林の中を よく見て・・・


宇田荻邨 画伯作  北山杉


明治29年三重県 松坂に生まれる。
京都にて画業を学び

帝展で入賞を重ね。 第7回帝展で 帝国美術院賞を受章した。
その作品 「淀の水車」 は代表作の一つとなる。

戦後は日展で活躍し 京都の大原女や古典的な作風で
色鮮やかな洛北風景を描いた。


四季の風情を感じさせる 
人気の図柄 京都北山風景

北山杉の中を よ~く 見ると

2羽の小鳥が・・・

この小鳥がとても重要なんです。
いるのと いないのでは
価格に大きく影響が・・・

もちろん 鳥たちは いてほしいですね。

宇田先生が描く 洛北 北山風景は
絵の全体を見て 落款(サイン)の筆跡
そして・・・

探します・・・鳥たちを


金箔地に描かれているので
緑の木々の間から 金色がほのかに光ます。

朝 昼 夕 そして 夜
金箔はそれぞれの時で さまざまな
色を輝かせます。


                        (徳永)









銀座界隈の花たち
銀座界隈の花たちは、すっかり冬支度。

街路樹は黄色く色づいて、毎日せっせっと葉を落とし寒さ対策も万全。
画廊の朝は、落ち葉を掃くリズミカル音から始まります。

歩道の花壇は、葉牡丹やガーデンシクラメンに模様替え。
今では寒さに強いパンジーやビオラなどが、当たり前のように植栽されてますが
ちょっと前までは、これらは春を告げる花の代表格だったんですよね~

毎年思うことですが、今年はいつになく一年が早い!イヤ!!早すぎる。

食べ物のみならず花々までも、いつでも手に入る便利な世の中になったことが
時間の麻痺をもたらして季節感ゼロ状態!
暑さ寒さで辛うじて春夏秋冬を感じられる?といっても
自身の幼き頃に比べると、格段に東京の冬は暖かい。
ここ数年は霜柱や薄氷を見る機会など皆無に等しいのでは?

年の瀬が近づくと何となく浮足立ってしまう自身です。
残りあと3週間ほど。
良き一年だったと思えるように
やり残しのないように過ごしましょうかね?

写真は加茂本阿弥と紅葉したヒペリカムです。




雪景に 瑠璃鳥
雪景に色鮮やかな  ~  椿 小禽 ~  

上村淳之画伯 作  雪野

祖母 上村松園 画伯   父 上村松篁 画伯

共に 京都画壇で 素晴らしい作品を描き 
文化勲章を受章するなど 輝かしい功績を残す。

淳之先生もその流れを受け継ぎ 花鳥画の世界を広げる。

昭和8年 京都中京区に生まれ。
京都市立美術大学を卒業。その後 創画会など多方面で活躍する。

祖母 松園画伯が戦時中 疎開していた
奈良県平城の唳禽荘に移り 
その敷地内にて 数多くの鳥を飼育して
鳥とともに生活を行う。

画伯の描く 花鳥画の多くはここで生まれる。

雪景をプラチナ色と 白い胡粉で
白銀の世界が表現されてます。
椿の赤い花 緑の葉 そして 瑠璃鳥のブルー

それぞれの役者達  

が画面を華やかに演出します。

画廊に展示して 光をあてると
岩絵の具はさまざまな色を発して  
観るものをひきよせます。

雪が宝石のように 輝いているようです。

画面はアップですみません。

                             (徳永)