画廊表玄ブログ 
銀座の画廊表玄の社員による美術にまつわるツウなポイントの紹介やご案内、日々のブログなど
額装から 外すと ・・・・
小野竹喬 画伯 作品   ~ 額装を外して ~ 


明治22年 岡山県笠岡市生まれ。
14歳で故郷を後にし 京都の竹内栖鳳画伯の塾に入門する。

明快で 簡素な表現で日本の景色の美しさを
鮮やかな色彩で描く。

昭和51年文化勲章を受章。

晩年描いた 「奥の細道句抄絵」 は代表作となる。

素描 「芦ノ湖」 

画伯と親しい方が
長年所有されていた作品を
縁があって ご紹介頂きました。

私は小学生の頃 水彩画で
色々と絵を描いてましたが
いつも苦労していた
記憶が 蘇ります・・・

しかし 竹喬先生が描くと
そのような心配は 不要ですね(笑)


鉛筆で下絵を描き 水彩で色加え
もくもくと湧き上がる雲と静かな湖畔
美しい自然を小さな画面に
雄大に描いた作品です。

額装から ちょっと パネルを外してみました。
画伯が縦横に線を入れ
その中に描こうとしてますが

線からはみ出てます・・・

新たな発見をしたような
躍動感ある筆致が 伝わります。


                (徳永)





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金箔に椿  ~鮮やか~

金箔地に描かれた ~ 椿 ~

金色に 紅白の椿

緑の葉 それぞれが 美しく描かれ
色 鮮やかな 作品です。

アップの画像ですが
描いた 画家は わかりますか・・・?

女流画家で
昭和55年に文化勲章を受章されてます。

よく見ると 背景に四角い 枠の線が見えます・・・
これは 金箔を押した 跡です。

均等に貼られ それが リズミカルな
模様になり 絵を引き立てて います。

金は 時の色を 映します・・・♪ 

明るい 昼には 輝きを増して
暗い夜には ほのかに ひかり

様々な表情で 観るものを
楽しませてくれます。

画廊の内では
青竹に活けられた ~ 椿の花~

鯉と共に描かれた
真っ赤は  「椿と鯉」 の作品

只今 椿 尽くしで 展示を行っております。
是非 足をお運び下さい。

                        (徳永)












 小倉遊亀 画伯作    「椿花」




北山杉の風景画  ~ 探してます ~
山林の中を よく見て・・・


宇田荻邨 画伯作  北山杉


明治29年三重県 松坂に生まれる。
京都にて画業を学び

帝展で入賞を重ね。 第7回帝展で 帝国美術院賞を受章した。
その作品 「淀の水車」 は代表作の一つとなる。

戦後は日展で活躍し 京都の大原女や古典的な作風で
色鮮やかな洛北風景を描いた。


四季の風情を感じさせる 
人気の図柄 京都北山風景

北山杉の中を よ~く 見ると

2羽の小鳥が・・・

この小鳥がとても重要なんです。
いるのと いないのでは
価格に大きく影響が・・・

もちろん 鳥たちは いてほしいですね。

宇田先生が描く 洛北 北山風景は
絵の全体を見て 落款(サイン)の筆跡
そして・・・

探します・・・鳥たちを


金箔地に描かれているので
緑の木々の間から 金色がほのかに光ます。

朝 昼 夕 そして 夜
金箔はそれぞれの時で さまざまな
色を輝かせます。


                        (徳永)









雪景に 瑠璃鳥
雪景に色鮮やかな  ~  椿 小禽 ~  

上村淳之画伯 作  雪野

祖母 上村松園 画伯   父 上村松篁 画伯

共に 京都画壇で 素晴らしい作品を描き 
文化勲章を受章するなど 輝かしい功績を残す。

淳之先生もその流れを受け継ぎ 花鳥画の世界を広げる。

昭和8年 京都中京区に生まれ。
京都市立美術大学を卒業。その後 創画会など多方面で活躍する。

祖母 松園画伯が戦時中 疎開していた
奈良県平城の唳禽荘に移り 
その敷地内にて 数多くの鳥を飼育して
鳥とともに生活を行う。

画伯の描く 花鳥画の多くはここで生まれる。

雪景をプラチナ色と 白い胡粉で
白銀の世界が表現されてます。
椿の赤い花 緑の葉 そして 瑠璃鳥のブルー

それぞれの役者達  

が画面を華やかに演出します。

画廊に展示して 光をあてると
岩絵の具はさまざまな色を発して  
観るものをひきよせます。

雪が宝石のように 輝いているようです。

画面はアップですみません。

                             (徳永)










春 信 とは・・・
ちょっと 季節が早いですが


竹内栖鳳 画伯作  春 信


元治元年 京都に生れ(1864)

京都画壇で 画塾竹杖会を主宰するなど
輝かしい功績を残し多くの優れた画家を育て

「東の大観 西の栖鳳 」と

横山大観と並び称される。

昭和12年に 第一回の文化勲章を受章した。


作品 画題   「春 信」

辞書で調べると   ~春のおとずれ~  

          ~花が咲いたという春のたより~



今にも飛び出そう躍動感ある
筆致で描かれた  ~ 白梅に鶯 ~
春の訪れを喜び 野山に響き渡る

♪・・・♪ 鳴き声 ♪・・・♪ 

聞こえてくるようですね。

栖鳳画伯は 箱書きに 例えば 

昭和12年は (丁・丑 → ひのとうし)作 

と記載されている作品もあります

よく聞く 十二支 (じゅうにし) 
子 丑 寅 (鼠・牛・虎)・・・・

これとは別に 十干 (じっかん) 
甲・乙・丙・・・  があります。

この二つを組み合わせて  ~干支~  と
呼ばれています。


昭和10年代の晩年に描かれたと思われ
円熟期の素晴らしい作品です。
 
画面のアップですみません。

                      (徳永)