画廊表玄ブログ 
銀座の画廊表玄の社員による美術にまつわるツウなポイントの紹介やご案内、日々のブログなど
ご近所の花
今週は『画廊の花』から離れて、『画廊のご近所』の花を紹介します。

銀座の柳は有名ですが、ここ表玄の近くには辛夷の花が咲き始めました。

蕾の形が拳に似ているところから付いた名称だそうです。
巷では、先週末の暖かさで一気に咲いた桜に目が行きがちですが、
一斉に咲くと辛夷も負けないぐらい華やかです。
冬の寒さをじぃ~と我慢して、春到来でやっと花咲く木々の花々を
花見ついでにご覧下さい。

スポンサーサイト

ツウなポイント~掛軸の裏側にツウ!

表装の糊 裏側



掛け軸の裏の紙はどのような 糊や接着材が 使用されているのでしょうか?

糊は2種類から4種類使用されているようです。

私が修行した時には 3種類を使用してました。



① 本紙用の糊 殆ど白色で 簡単に言うと 綺麗な白い糊。
 本紙には薄い白い紙も多く 糊に色があると透ける事もあるので この糊を
 使用してました。


② 布用の糊 僅か茶色の色。 表具の作業で多くはこの糊を使用してました。
 パワーのある万能 糊 そんなイメージ。


③ 古糊 これは 一般的には なかなか見る事ができない 表具師 独特の糊です。

半年から一年使うくらいの糊をした糊を取り出して使います。

普段は なんと床下にあり 半年に一度または 数年に一度しか 見れないのです。
新しい糊を甕にいれて なんと 5年以上ねかせてから 使用するからです。
こうすることにより 接着力を落とし柔軟な仕上がりになるために 年数をかけるのです。

掛け軸は 巻いて保存します。巻くときに糊が固く 紙が折れたりすると大変です。
ですから 柔らく巻けるように 表装の最後の仕上げ時にこの 古糊を使い 柔軟な掛け軸に
なるようにしています。


糊には 辛い思い出があります。 糊は毎回 粉から水を加え 火を使い 
ひたすら練って 作ってました。
店に入り数年はこの作業を任されます。大きめの釜に60センチ程の練り棒で 一時間近く
火加減をみながら 廻し続けるのです。夏は暑くて 大汗です。 始めは水状なので軽くて
廻しやすいですが 段々と粘りが出てきて重く廻しにくくなって行きます。

慣れるまで匂いも強烈に鼻を刺激します。
途中辛くて ゆっくり廻すと糊に弾力性がなくなり 弱い糊になり 先輩に怒られます。
表具の基本は糊を使用して貼ることです。その糊がダメだと すべてが駄目になります。
気が抜けない作業でした。


もうひとつ 掛け軸は リフォームが出来るようになっているのです。

長年使用していて ガタガタになったとか よれよれになるとか。
こうゆう場合は 布はそのままで 裏の紙を取り替えてリフォームしましょう。

表具店では この作業を打替えと 言ってます。

裏の最後の紙は 古糊で付いているので 糊の接着力が弱いのので 水を加えると
剥がれやすくなっています。この紙を捲り 新たに 紙を貼り付ける作業です。
表の布も シミ等なければそのまま使えるので コストの軽減にもなります。
これでまた 綺麗な掛け軸に戻ります。 


掛け軸の表側だけではなく 時には裏側も見て下さい。
面白い事や 職人の技が隠されております。


徳永




さくらさくら
本日はすっかり春の陽気。
歩いているとコートが邪魔になるぐらいです。
この暖かさで桜前線が一気に活動し始め、お花見シーズン到来です。
と言っても、あまり飲食を伴うお花見には興味がないのですが…

屋外の桜はこれからですが、画廊の花々は満開です。

2月に降った大雪でだいぶ桜の枝も傷ついたそうですが、それでも毎年桜は咲きます。
種類も多く、花、葉、木皮、もちろん実も私たちにとっては馴染みがあります。
見ても良し、食しても良し、日本人が好きな花のひとつとされる桜。
しばらくの間、ゆっくり楽しませてもらいましょう。



画廊の花
3月も中旬になり、とうとう花粉の季節到来です。
植物にとっての花粉は、生きていくうえで大切なものですが、花粉症の方たちには厄介な代物でしょう。

さて、今週の画廊の花は≪紫蘭≫です。
花色は紅紫色で、3センチほどの花を茎上に数個つけます。
本来は山中に自生しているこの花は、観賞用として庭先などに見かけることができる身近な花でもあります。
蕾のままだと、どことなく昆虫のさなぎを想像させますが、咲くと小さいながらも立派な蘭の花です。

この花の季語は夏。
茶花は大体2ヶ月先のものを活けるので、実際に目にできるのは5月頃からでしょうか。


黒百合
画廊の花

本日の花は黒百合です。
花の色は黒褐紫色
可憐な花を咲かせますが、残念なことに香りとは言いがたい匂い(臭い!)があります。

北海道の高山、本州北部の高原などに自生しているそうですが、独特な香りに誘われて寄ってくる昆虫は一体いるのでしょうか?

『美しいものには棘がある』
代表的な花に薔薇が挙げられますが、この黒百合は棘ではなくて≪悪臭≫を楯に身を守っているのでしょう。
色彩豊かで甘い香りの薔薇と対立できるのではないかと思われる清楚で美しい花です。



桃の節句
草木がいよいよ生い茂る、陰暦3月の異称≪弥生≫
本日は3月3日 ひな祭りです。
表玄の花は、桃の花と菜の花が飾られました。

以前は年が明けると、桃の節句を前に華やかなひな壇飾りのCMを見る機会がありましたが、
気のせいか最近は人形のCM自体少なくなった気がします。

様々な事情で七段飾りは難しいのでしょうが、1年に1度しか来ない桃の節句。
お内裏様とお雛様だけでもお顔を拝見したいですね。