画廊表玄ブログ 
銀座の画廊表玄の社員による美術にまつわるツウなポイントの紹介やご案内、日々のブログなど
プロフィール

Gallery Hyougen

Author:Gallery Hyougen
日本画・洋画
画廊表玄からの最新情報



最新記事



最新コメント



最新トラックバック



月別アーカイブ



カテゴリ



検索フォーム



リンク

このブログをリンクに追加する



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



QRコード

QR



ツウなポイント~掛軸の裏側にツウ!

表装の糊 裏側



掛け軸の裏の紙はどのような 糊や接着材が 使用されているのでしょうか?

糊は2種類から4種類使用されているようです。

私が修行した時には 3種類を使用してました。



① 本紙用の糊 殆ど白色で 簡単に言うと 綺麗な白い糊。
 本紙には薄い白い紙も多く 糊に色があると透ける事もあるので この糊を
 使用してました。


② 布用の糊 僅か茶色の色。 表具の作業で多くはこの糊を使用してました。
 パワーのある万能 糊 そんなイメージ。


③ 古糊 これは 一般的には なかなか見る事ができない 表具師 独特の糊です。

半年から一年使うくらいの糊をした糊を取り出して使います。

普段は なんと床下にあり 半年に一度または 数年に一度しか 見れないのです。
新しい糊を甕にいれて なんと 5年以上ねかせてから 使用するからです。
こうすることにより 接着力を落とし柔軟な仕上がりになるために 年数をかけるのです。

掛け軸は 巻いて保存します。巻くときに糊が固く 紙が折れたりすると大変です。
ですから 柔らく巻けるように 表装の最後の仕上げ時にこの 古糊を使い 柔軟な掛け軸に
なるようにしています。


糊には 辛い思い出があります。 糊は毎回 粉から水を加え 火を使い 
ひたすら練って 作ってました。
店に入り数年はこの作業を任されます。大きめの釜に60センチ程の練り棒で 一時間近く
火加減をみながら 廻し続けるのです。夏は暑くて 大汗です。 始めは水状なので軽くて
廻しやすいですが 段々と粘りが出てきて重く廻しにくくなって行きます。

慣れるまで匂いも強烈に鼻を刺激します。
途中辛くて ゆっくり廻すと糊に弾力性がなくなり 弱い糊になり 先輩に怒られます。
表具の基本は糊を使用して貼ることです。その糊がダメだと すべてが駄目になります。
気が抜けない作業でした。


もうひとつ 掛け軸は リフォームが出来るようになっているのです。

長年使用していて ガタガタになったとか よれよれになるとか。
こうゆう場合は 布はそのままで 裏の紙を取り替えてリフォームしましょう。

表具店では この作業を打替えと 言ってます。

裏の最後の紙は 古糊で付いているので 糊の接着力が弱いのので 水を加えると
剥がれやすくなっています。この紙を捲り 新たに 紙を貼り付ける作業です。
表の布も シミ等なければそのまま使えるので コストの軽減にもなります。
これでまた 綺麗な掛け軸に戻ります。 


掛け軸の表側だけではなく 時には裏側も見て下さい。
面白い事や 職人の技が隠されております。


徳永


スポンサーサイト


コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック URL
http://ginzahyougen.blog.fc2.com/tb.php/33-1ede2735